先程の将棋の二大戦法は大雑把な戦法を示すものでした。
本項では更に詳しい戦法を紹介します。
向かい飛車(ムカイビシャ)
、「向かい飛車」という言葉は「飛車が向かってくる」という意味からきています。具体的には、相手の飛車が自分の飛車に対して向かって配置されることから名付けられました。なお、飛車が向かい合ってなくても向かい飛車と呼ぶ。
三間飛車(サンゲンビシャ)
三間飛車では、初期位置の2筋から三筋(3筋)に飛車を移動させるので、「三間飛車」という名前がつけられました。ここで「間」という言葉は、将棋盤の列(筋)を指しており、飛車が移動する位置が「三つ目の列(間)」であることからこの名前がついたのです。受け重視の玄人好みの戦法である。
四間飛車(シケンビシャ)
四間飛車では、初期位置の2筋から四筋(4筋)に飛車を移動させるので、「四間飛車」という名前がつけられました。振り飛車でも一般的で指す人も多い戦法。
中飛車(ナカビシャ)
飛車を初期位置から中央の五筋(将棋盤の5列目)に移動させて活用する戦法です。この名称の由来も、飛車を配置する位置にあります。
右四間飛車(ミギシケンビシャ)
「右四間飛車」という名前は、飛車を将棋盤の右側に移動させること(右)と、その移動先が四筋に相当する位置(四間)であることに由来しています。
袖飛車(ソデビシャ)
「袖」: 袖とは、着物の袖のように体の側面にある部分を指します。将棋盤においては、端の筋(1筋や9筋)が「袖」に相当します。つまり、飛車を将棋盤の端に移動させることを意味しています。飛車を自陣の端に配置することで独特の戦術を展開することができるため、「袖飛車」と呼ばれます。
居飛車(イビシャ)
「居飛車」という名前は、飛車が初期位置から動かずにそのままの位置に居続けることに由来しています。この戦法では、飛車を盤面の右側(初期位置のまま)で活用し、他の駒と連携して攻撃や防御を展開します。
次は囲いです。これも大切です。